「軍隊と教育」・・・と聞けば偏見や先入観がありませんか?
敗戦によってわが国は、軍隊に関わるものはすべて否定しようとする社会的傾向が長く続いてきたが、軍隊には本来二つの機能がある。一つは、国家の非常時に備えてしっかりと機能する部隊を作り上げる「教育集団」の機能(トレーニング・エデュケーションの分野)であり、他の一つは、国の危機に際して、それを運用し作戦を遂行する「戦闘集団」としての機能(オペレーションの分野)である。
わが国が先の大戦で反省しているのは、本当はこのオペレーションの分野なのだが、感情的に軍隊のすべてを否定する傾向が強かったため、「軍隊は戦闘集団であり平和的ではない」という視点が強調され、トレーニング・エデュケーションの分野まで否定されてしまった。だが、軍隊教育でもっとも大事にしている「国家への忠誠」、「公共への奉仕」の精神は、国民教育のあり方として汲み取ってもらいたいものである。(本文より)

新書判、ISBN978-4-931410-13-8
価格=840円(本体800円+税)
=著者紹介=
松島 悠佐(まつしま・ゆうすけ)
1939(昭和14)年生まれ。61年防衛大卒(第5期)、陸上自衛隊入隊。76年ドイツ連邦軍指揮大学校留学。81年ドイツ連邦共和国・防衛駐在官、88年陸上幕僚監部・防衛部長、91年第8師団長、93年中部方面総監等を歴任、95年6月退官。
主な著書に『阪神大震災自衛隊かく戦えり』(時事通信社、1996)、『自衛隊員も知らなかった自衛隊』(ゴマブックス、2004)、『大震災が遺したもの』(内外出版、2005)、『戦争の教科書』(ゴマブックス、2006)など。





