2014年9月アーカイブ

国際安全保障第42巻第2号

Cover42-2.jpg

2014年9月30日発売
A5判・全122ページ
定価:1,320円(本体1,200円+税10%)

オンラインショップで購入
 

【特集】ロボット技術と戦争

致死性自律兵器システム(LAWS)をめぐる諸問題
佐藤 丙午

国際法における無人兵器の評価とその規制動向
岩本 誠吾

米国の安全保障政策における無人化兵器への取り組み――イノベーションの実行に伴う政策調整の諸問題
齊藤 孝祐

【自由論題】
ロシアの核兵器政策――その宣言と実際
小泉 直美

新冷戦初期における紛争周辺国への援助――戦略援助の「発見」と「擬装」
山口 航

【研究ノート】
南シナ海問題におけるフィリピンの対中国提訴に関する一考察
河原昌一郎

【書評】
道下 徳成 著
『北朝鮮 瀬戸際外交の歴史、1966~2012年』
伊藤弘太郎

トシ・ヨシハラ、ジェームズ・R・ホームズ 著(山形浩生訳)
『太平洋の赤い星――中国の台頭と海洋覇権への野望
石原 敬浩

Evelyn Goh,
The Struggle for Order: Hegemony, Hierarchy, and Transition in Post-Cold War East Asia
古賀 慶

教育改革は自衛隊式で [Kindle版]

「軍隊と教育」・・・と聞けば偏見や先入観がありませんか?

敗戦によってわが国は、軍隊に関わるものはすべて否定しようとする社会的傾向が長く続いてきたが、軍隊には本来二つの機能がある。一つは、国家の非常時に備えてしっかりと機能する部隊を作り上げる「教育集団」の機能(トレーニング・エデュケーションの分野)であり、他の一つは、国の危機に際して、それを運用し作戦を遂行する「戦闘集団」としての機能(オペレーションの分野)である。
わが国が先の大戦で反省しているのは、本当はこのオペレーションの分野なのだが、感情的に軍隊のすべてを否定する傾向が強かったため、「軍隊は戦闘集団であり平和的ではない」という視点が強調され、トレーニング・エデュケーションの分野まで否定されてしまった。だが、軍隊教育でもっとも大事にしている「国家への忠誠」、「公共への奉仕」の精神は、国民教育のあり方として汲み取ってもらいたいものである。(本文より)

9784931410138_l.jpg
Kindle版が発刊されました!
価格=691円(税込)

アマゾンストア→ 教育改革は自衛隊式で [Kindle版]

=著者紹介=
松島 悠佐(まつしま・ゆうすけ)
1939(昭和14)年生まれ。61年防衛大卒(第5期)、陸上自衛隊入隊。76年ドイツ連邦軍指揮大学校留学。81年ドイツ連邦共和国・防衛駐在官、88年陸上幕僚監部・防衛部長、91年第8師団長、93年中部方面総監等を歴任、95年6月退官。
主な著書に『阪神大震災自衛隊かく戦えり』(時事通信社、1996)、『自衛隊員も知らなかった自衛隊』(ゴマブックス、2004)、『大震災が遺したもの』(内外出版、2005)、『戦争の教科書』(ゴマブックス、2006)など。