2017年9月アーカイブ

国際安全保障 第45巻第2号

2017年9月30日発売
A5判・全110ページ(1,200円+税)


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【特集】主権国家体制のゆくえ

序論 ――主権国家体制と国際安全保障
小笠原高雪

中国の「大一統」回帰とその影響 ――南シナ海問題を中心として
山本 秀也

「介入国としてのロシア」「被介入国としてのロシア」
岡田 美保

中東における安全保障観の変質 ――脱国家主体と国家主体との相互作用から論じる
酒井 啓子

国家建設と平和構築をつなぐ「折衷的平和構築論」の精緻化に向けて
上杉 勇司

シエラレオネのチーフダム警察改革にみる国家の形 ――治安部門改革の変遷に着目して
古澤 嘉朗

【書評】
岩田修一郎 著『21 世紀の軍備管理論』
竹内 俊隆

片山善雄 著『テロリズムと現代の安全保障 テロ対策と民主主義』
佐々木葉月

野添文彬 著『沖縄返還後の日米安保: 米軍基地をめぐる相克』
吉田 真吾

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本多 倫彬 著
ISBN 978-4-905285-67-0
A5判 全352ページ
定価=本体4,500円+税


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  本書で問いたいのは、それら自衛隊の活動領域の拡大ではない。そうではなくて、陸上自衛隊施設部隊(工兵部隊)の派遣を中心に活動が積み重ねられる中で生じてきた自衛隊の活動の質的変化についてである。すなわち、以下に集約される、より具体的な問いである。
  「陸上自衛隊にとって、初の海外派遣任務だった1992年の国連カンボジア暫定統治機構(United Nations Transitional Authority in Cambodia: UNTAC)での活動と、2017年5月に派遣部隊が撤収した国連南スーダン共和国ミッション(United Nations Mission in the Republic of South Sudan: UNMISS)での活動とは、その活動内容にどのような違いがあるのか」

【著者紹介】
本多 倫彬(ほんだ ともあき)
  1981年生まれ。慶應義塾大学経済学部を卒業。同大学院政策・メディア研究科博士課程修了、博士(政策・メディア)。日本学術振興会特別研究員などを経て、現在、キヤノングローバル戦略研究所研究員。秋野豊ユーラシア基金「第13回秋野豊賞」受賞。
  論文・著書に、『世界に向けたオールジャパン―平和構築・人道支援・災害救援の新しいかたち』(上杉勇司・藤重博美・吉崎知典との共編著、内外出版、2016年)
「平和の破壊者から促進者へ―東ティモールにみる平和構築における新たな軍隊の姿」(山田満編『「人間の安全保障」に向けた東南アジアの現在と課題』明石書店、2016年)、「JICAの平和構築支援の史的展開(1999-2015)―日本流平和構築アプローチの形成」(『国際政治』第186号、2017年1月)などがある。


【目次】
序章
第1章 国際平和協力の理論的・歴史的検討
1 国際平和協力とは何か
2 国際平和協力研究における主要なアプローチ
第2章 国際平和協力を取り巻く環境の変容
―新たな視点と概念枠組み
1 国際社会による国家建設の時代とその終焉
2 国連ミッションによる対テロ戦争への対応
3 国連平和維持活動
4 国連の平和活動の現在
5 秩序の(再)構築に向かう国際協力/平和構築
6 国際平和協力に求められる視座
第3章 平和構築と国際平和協力
―東ティモールにおける復興支援の希求131
1 東ティモールにおける紛争と日本の支援の概説
2 東ティモールにおける国際平和協力活動
3 平和構築における国際平和協力活動の意義と課題
4 東ティモールで形成された日本の全政府アプローチ第4章 復興支援としての国際平和協力
―イラク派遣における民生支援の形成
1 イラク戦争の概説
2 自衛隊によるイラク人道復興支援
3 平和構築におけるイラク人道復興支援の意義と課題
4 自衛隊派遣前から派遣中までの日本の対イラク支援の概観
5 イラクの平和活動における人道復興支援を通じた平和構築
第5章 経済発展志向に収斂する平和構築
―日本流の国際平和活動の基盤
1 政策文書における日本の平和構築
2 平和構築に向けたJICAの対応
3 平和構築に向けた自衛隊の対応
4 経済社会インフラ整備に収斂する日本の平和構築政策
第6章 国際平和協力の新たな展開と平和安全法制
1 国連ハイチ安定化ミッションへの派遣の開始
2 国連南スーダン支援ミッションへの派遣の開始
3 能力構築支援―新しい国際協力の枠組み
4 平和安全法制と国際平和協力
終章 日本流の国際平和活動の実相と現代の平和構築
1 本書の概要
2 国際平和協力とはどのような政策なのか
3 日本流の国際平和活動とはなにか
4 日本流の国際平和活動の展望