武力戦の諸相

931410-35-0.jpg叢書 日本の安全保障

武力戦の諸相

総監修
佐久間 一
著者
陸戦 安村 勇徳
海戦 金田 秀昭
空戦 大串 康夫

「戦い」を知らずして安全保障を語ることなかれ・陸海空各自衛隊出身の元将官による解説

ISBN 978-4-931410-35-0
A5判 全410頁
価格2,310円 (本体2,200円+税)

 この「日本の安全保障」第6巻『武力紛争の諸相』は、陸海空各自衛隊出身の3人の元将官の筆によるものである。また、これらの執筆に対して自衛官の現役及びOBから多大な協力が寄せられている。各執筆者の経歴は巻末に示されているが、いずれも部隊指揮官及び中央勤務の豊富な経験を有し、同時に米国留学を通じて米軍の戦略、戦術にも接している。さらに退官後も、安全保障及び防衛に関する活動に携わってきた。それだけに、本書の陸海空戦の部の記述は、各執筆者の自らの軍種に対する誇り、自負そして熱い想いが底流をなしていると言えよう。
―――本書あとがきより

第1部 陸戦

第1章 陸戦概説
(第1節 戦いの概念、第2節 陸戦の特性、第3節 陸上戦力の構成と役割、第4節 各種作戦)
第2章 陸上作戦の趨勢
(第1節 陸軍ドクトリンの変遷、第2節 米陸軍の変革〈トランスフォーメーション〉、第3節 地上戦の様相)
第3章 我が国土の防衛
(第1節 陸上防衛作戦、第2節 国土防衛作戦の様相、第3節 将来の動向)

第2部 海戦

第1章 海軍(力)の役割と海戦の歴史
(第1節 海軍の概念、第2節 主な海軍戦略思想と提唱者達、第3節 近代までの海軍の変遷、第4節 近代海軍の勃興と海戦、第5節 歴史的視点から見た海軍の発展と諸要素との関係)
第2章 現代の海軍(力)の役割と海戦の様相
(第1節 在来型海戦の様相(冷戦期を中心として)、第2節 海戦・海軍力の変革(冷戦期以降の様相)、第3節 現代の海軍(力)の役割)
第3章 我が国の海上防衛(力)のあり方
(第1節 海軍の本質・歴史と将来における日本の海上防衛、第2節 海上防衛力の役割、第3節 我が国周辺の脅威の変化、第4節 海上自衛隊の保有すべき機能、第5節 海上防衛力の現状と将来)

第3部 空戦

第1章 エア・パワー、航空戦力と航空防衛力
第2章 航空武力戦(航空作戦)の様相
(第1節 航空機の発達と運用思想の変遷、第2節 湾岸戦争、第3節 湾岸戦争後の航空戦の様相、第4節 空軍の役割―米空軍の例)
第3章 我が国の航空防衛力の現状と将来
(第1節 航空防衛力の装備と運用思想の変遷、第2節 航空自衛隊の役割と任務達成要領、第3節 航空防衛力の将来展望)