国連と安全保障の国際法

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高井 晉・著
A5判並製 全296ページ
ISBN: 978-4-931410-55-8
定価:2600円(税込)

本書は、国際的平面の法秩序である国際法を理解するために、安全保障の視点から書かれたものです。国際法体系を網羅し、理論的に整理して提示する通常の教科書と異なり、国連と安全保障に関わる国際法を理解させるために、国際紛争の事例に触れながら、主権国家と主権国家間の関係、海洋や航空宇宙などの国際公域の利用制度、国際紛争の解決手段、国連と安全保障との関係、武力行使に関わる国際規則を中心に書かれています。

目  次 第1章 国際的平面と国際法 第1節 国家と主権国家 1 国家の概念 2 主権国家と国際的平面 3 国家承認と政府承認 第2節 国内法と国際法 1 国内法の特質 2 国際法の基本 第3節 領域の問題 1 国家領域と国際公域 2 領域主権とその制限 3 国際河川と国際運河 4 国際管理区域と極地域 第4節 領域取得権原と領土紛争 1 領域取得権原 2 日本の領土問題 3 アジア地域の領域紛争 第2章 海洋の国際法秩序 第1節 海洋と海洋法秩序 1 海洋秩序の小史 2 国連海洋法条約の基本構造 第2節 国連海洋法条約上の海洋区分と利用制度 1 領海の制度 2 特殊な水域の制度 3 排他的経済水域の制度 4 大陸棚の制度 第3節 公海と深海底の制度 1 公海自由の原則 2 公海の漁業 3 深海底の開発制度 第4節 海洋環境の保全と国際環境問題 1 海洋環境問題 2 国際環境問題 3 越境環境汚染の防止 第3章 空と宇宙の法秩序 第1節 国際航空法 1 空域と宇宙空間 2 航空機に対する管轄権 3 国際民間航空 第2節 国際宇宙法 1 宇宙開発と宇宙秩序 2 宇宙空間の法秩序 3 地球軌道の軍事利用 4 地球軌道の商業利用 第3節 日本の宇宙開発政策 1 日本の宇宙開発利用 2 情報収集衛星の打ち上げ 3 弾道ミサイル防衛 4 宇宙開発政策の基本 第4章 国際紛争の解決と国際テロの防止 第1節 国際紛争の平和的解決手段 1 国際紛争の解決手段 2 非国際裁判手続き 3 国際裁判手続き 4 人道法違反と国際裁判手続き 第2節 国際紛争の強制的解決手段 1 戦争に至らない強制手段 2 報復、復仇および干渉 3 海上封鎖 第3節 国際テロの防止 1 国際テロの概念 2 締約国の義務と責任 第5章 安全保障と国際連合 第1節 安全保障の概念 1 安全保障と軍事力 2 人間の安全保障と平和構築 3 個別安全保障と集団安全保障 第2節 集団安全保障機構としての国連 1 国連の構想と目的 2 国連安保理の任務と地域的取極 第3節 国連による平和の強制 1 国連安保理の権能と非軍事的措置 2 国連による軍事的措置 3 国連の集団安全保障制度の補完 4 国連総会の補助機関 第6章 武力の行使と国際法 第1節 武力紛争と武力行使法 1 戦争の概念 2 戦争と戦争法との関係 3 事実上の戦争と戦争法 第2節 武力行使の正当性の問題 1 戦争の合法性の問題 2 戦争の違法化 3 国際法上の自衛権の概念 第3節 国連憲章上の自衛権の問題 1 自衛権の発動要件 2 集団的自衛権の問題 第4節 国連安保理の武力行使容認決議 1 湾岸危機と国連の対応 2 武力行使容認決議 第7章 国連の平和活動 第1節 国連の新たな機能 1 国連安保理の新たな決議 2 国連の平和維持の活動 3 国連の平和構築の活動 第2節 軍事監視団と平和維持隊 1 軍事監視団の起源 2 国連平和維持活動の起源 3 国際司法裁判所の判断と「平和」 第3節 国連の平和活動の基本と支援 1 国連PKOの法的根拠 2 国連PKOの実践と基本原則 3 国連要員の法的地位と保護 4 待機部隊登録制度と国連の部局 第4節 現代平和維持活動の概念 1 破綻国家と国際的支援 2 軍事部門の編成と任務 3 文民部門の構成と任務 第8章 重大な人道問題と国連 第1節 現代平和維持活動の課題 1 冷戦の終焉と国際的平面 2 重大な人道問題と国際的支援 第2節 スレブレニカの民族浄化と報告書 1 ボスニア・ヘルツェゴビナ情勢と国連保護隊 2 民族浄化に対する国連の対処 3 スレブレニカ報告書の指摘 第3節 ルワンダのジェノサイドと報告書 1 ルワンダの状況と国連ルワンダ支援団 2 ルワンダ・ジェノサイド報告書と勧告 第4節 国連平和活動検討パネルの報告書と現代PKO 1 国連平和活動の原則と戦略 2 迅速かつ効果的な展開のための能力 3 現代PKOの今後の課題 第9章 武力紛争と交戦法 第1節 戦争と武力紛争の開始と終了 1 戦争と武力紛争の開始 2 戦争と武力紛争の開始の効果 3 戦争と武力紛争の終了と和平合意 第2節 国連体制下の武力紛争と第三国 1 第三国の法的地位 2 国連体制下の第三国 第3節 交戦法の問題 1 交戦法の基本と法典化 2 交戦法の適用 3 交戦法の適用確保 第10章 武力紛争の犠牲者と法的保護 第1節 交戦資格の拡大 1 正規兵不正規兵原則 2 テロリストと間諜の交戦資格 3 傭兵と民間軍事請負会社の社員 第2節 捕虜の資格と取扱い 1 捕虜の地位 2 ゲリラとテロリスト 3 捕虜取扱いの基本 第3節 傷病者と文民の保護 1 傷病者の保護 2 戦地における文民の保護 3 武力紛争における文民の保護 事項索引 国連PKO・PBO索引