『国際安全保障』第39巻第2号

jais39-2 第39巻第2号(2011年9月)
国際安全保障学会

中国の台頭がもたらす国際社会の中長期的な根本的問題は、それによってどのような国際秩序が形成されるかという点にあります。
中国がその増大する影響力を行使し、どのような国際秩序を形成しようとしているのか? それがこの問題を解く鍵です。
中国の台頭という今世紀最大のテーマの一つに対するより多面的な接近を促します。

A5判並製、全144ページ ISSN 1346-7573
定価:1,100円(本体1,000円+税10%)

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特集 中国台頭への対応―地域ミドルパワーの視点

序論:中国の台頭と地域ミドルパワー (高木誠一郎)
対米同盟と中国市場の狭間で―中国の台頭に対応するオーストラリア― (福嶋 輝彦)
台頭する中国へのベトナムの対応―南シナ海問題を中心に― (庄司 智孝)
挫折した韓国主導の秩序形成 (渡邉  武)
【自由論題】
新冷戦に向けた米軍事戦略と「同盟」国日本の役割―現場での協力と政治レベルでの摩擦―(武田悠)
自衛隊による国際平和協力活動の平和構築における役割―国連東ティモール支援ミッションへの陸上自衛隊部隊派遣を事例に― (本多 倫彬)
【研究ノート】
日本型文民統制の終焉? (真田 尚剛)
【書評】
柴山太著『日本再軍備への道―1945-1954年』 (池田慎太郎)
野口和彦著『パワー・シフトと戦争―東アジアの安全保障』 (佐藤  壮)
福島安紀子著『人間の安全保障―グローバル化する多様な脅威と政策フレームワーク』(市原麻衣子)
Robert D. Kaplan, Monsoon: The Indian Ocean and the Future of American Power (村井 友秀)