『国際安全保障』第39巻第4号

39-4.gifスマート・パワー、ミドル・パワー、ネットワーク・パワーなど、安全保障・国際関係研究分野においてパワー概念の用法は多様です。
本書では、分析概念としての「パワー概念」を整理し、そのさまざまな側面が安全保障研究にどのように活用できるのかが簡潔に説明されます。
(1)物質的資源(capability)としてのパワー
(2)文脈概念(relational concept)としてのパワー
(3)制度的・構造的パワー
(4)他者の選好を左右するパワー
この4つのパワー概念の類型の有用性を示すために、多様な問題を分析した論考を掲載しています。いずれも様々なパワー概念を活かしつつ綿密な分析と実証に基づく大胆な主張を展開した力作揃いです。

2012年3月30日発売
A5判・全142ページ(税込1,050円)

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特集:パワー概念と安全保障研究

パワー概念と安全保障研究(泉川 泰博)

パワートランジッション理論と米中関係(野口 和彦)

米中パワートランジションと日本のハードパワー(柴山  太)

「剣」および「鞘」としての封じ込め政策の効用(アーキテクチャフレームワーク)の観点から―(ジョージ・シャンボー、リチャード・マシュー)

軍事力を基盤とするソフト・パワー ―ナイ・イニシアチブを事例として―(宮岡  勲)

日本的現実主義者のパワー観(神谷 万丈)

研究ノート

日米原子力協力の発端 ―1955年の「日米原子力研究協定」の成立過程を中心に―(李 炫雄)

宮澤政権下での文民警察官派遣政策の形成と展開 ―要員の安全確保をめぐって―(庄司 貴由)

書評

荒川憲一 著『戦時経済体制の構想と展開―日本陸海軍の経済史的分析』(畑野  勇)

黒澤満 著『核軍縮と世界平和』(太田 昌克)

福田毅 著『アメリカの国防政策―冷戦後の再編と戦略文化』(新垣  拓)

Yoshihide Soeya, Masayuki Tadokoro, and David A. Welch, eds.,
Japan as a 'Normal Country'?: A Nation in Search of Its Place in the World(中西  寛)