第3刷増補版を緊急出版!
防衛システム研究所 編
松島 悠佐(元陸上自衛隊中部方面総監)
島本 順光(元航空自衛隊技術幹部・現帝京大学講師)
中村 徹(元海上自衛隊海上幕僚監部装備課長)
樫村 保貞(元海上自衛隊駐米連絡官)
津々谷 格(元航空自衛隊技術幹部)
森田 良行(元海上自衛隊掃海隊群司令)
A5判・全144ページ、定価:990円(本体900円+税10%)
「いま中国が何をしようとしているのか、それに対するわが防衛態勢はどうなっているのか、そして、今後焦点となってくるであろう尖閣諸島を含む南西諸島の実情を少し具体的に観察し、わが国の安全保障環境の実態を認識してもらうためにまとめたものである。
今、沖縄問題というと普天間基地の移設のことばかりが焦点になっているが、沖縄を含めた南西諸島防衛の問題はそのような単純な話ではない。
わが国の南西諸島正面がどのような状況になっているのか、これからどうなっていくのか具体的に理解してもらう一助になれば幸いである。(本書より)」(本書より)
16枚の要図を用いて、分かりやすく解説
増刷にあたって
はじめに
プロローグ
一 中国の覇権主義
① 領土への執着、清王朝への傾倒
② 清王朝の崩壊と復興
二 海洋正面(黄海・東シナ海・台湾・南シナ海)での覇権
三 南シナ海の支配
① 主権錯綜の状況
② 無人島占領の中国的手法
③ 南シナ海の戦略的意義と覇権争いの現況
④ 中国の支配体制の強化
四 東シナ海正面での活動
① 海洋資源の開発(ガス田)とわが国の対応
② 海洋調査
③ 中国軍の作戦(軍事力強化と防衛ラインの確保)
④ 米軍の作戦(南シナ海通航路の確保・中国軍の封じ込め)
⑤ 海域確保の係争
五 尖閣諸島をめぐる確執
① 地理的環境
② 領有権の主張
③ わが国領有の歴史
④ 領有権をめぐる確執
⑤ 石原東京都知事の尖閣諸島買い取り発言
六 尖閣諸島争奪戦
① 中国はどのように動くのか
② 日米両国はどのように対応するのか
③ 日本と中国の対応の分析比較
④ 行動案の比較・選択
七 わが国のとるべき対応
おわりに
別表 関連年表
資料「海洋法に関する国際連合条約(抄)」「竹島問題」「北方四島問題」