ひとりひとりの『災害対策』 ―災害を知り、備え、連携して減災を考えよう―

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白濱龍興 著
A5/160頁/1600円+税
ISBN978-4-905285-93-9

災害は必ず起こります。ゴールデンタイムは72時間、
ハザードマップを手元に、自助、そして共助。
お互い連携して、日本版FEMAを!


※好評につき完売しました。2020年秋ごろ再販予定。


【目次】

ひとりひとりの『災害対策』―災害を知り、備え、連携して減災を考えよう―

ISBN978-4-905285-93-9
A5/160頁/1600円+税


第1章 日本の地形の特徴
―災害時は陸の孤島と化す―
1.4つのプレートと活断層
2.日本の背骨、火山帯
3.リアス式海岸
4.台風の通り道
5.陸の孤島化

第2章 いろいろな災害
―地震を学ぶことはあらゆる災害を学ぶことになる―
1.自然災害
(1)地震
(2)津波(Tsunami)
(3)火山噴火
(4)台風・洪水・風水害など 
(5)豪雪と旱魃
2.人為災害
(1)大規模火災
(2)航空機事故   
(3)列車事故
(4)船舶事故
(5)マス・ギャザリング災害
(6)ハインリッヒの法則とスイスチーズの穴
(7)特殊災害(CBRNE災害)

第3章 大規模自然災害は再び起こるのでしょうか?
―災害は忘れないうちにやってくる―
1.災害サイクル
(1)災害サイクルの時期と特徴
(2)静穏期、準備期に何をなすべきか?
2.首都直下地震
3.南海トラフ地震(東海・東南海・南海地震)
4.千島海溝の巨大地震
5.都市災害
(1)都市災害の特徴
(2)帰宅困難者と災害時帰宅支援マップ
(3)避難所生活
(4)高層ビル住民の生活困難者

第4章 災害時のひとりひとりの備え
―自助・共助、そしてゴールデンタイムは時間―
1.今やろう、災害から身を守る全てを『東京防災』
2.自助・共助
(1)自助(先ず我が身を守る)
(2)共助(お互い助け合う)
3.災害への平素の備え
(1)ライフラインが止まるということ
(2)災害の情報は何から
(3)備蓄をどうするか
4.地域・企業・学校などの備え
(1)地域の備え
(2)企業などの備え
(3)学校の備え
4.耐震構造の建造物
5.自主防災組織と訓練参加
6.災害ボランティアの活動

第5章 大規模災害時の医療
―災害時の医療は3Tから始まる―
1.災害の諸相と救援活動
(1)瓦礫の下の救出活動
(2)災害直後の状況と救援活動
(3)災害中期の状況と救援活動
(4)応急復旧期およびそれ以後の医療
(5)避難所の医療
2.災害医療と救急医療
(1)災害医療と救急医療について
(2)災害時の初動は3Tで始まる
(3)テレメディスン(Telemedicine遠隔地医療支援システム)
(4)マス・ギャザリング・メディスン
3.災害と関連のある疾患
(1)挫滅症候群
(2)エコノミークラス症候群
(3)災害と感染症
(4)廃用症候群
(5)災害関連死について

第6章 災害時の医療機関の役割と備え
―医療、訓練そして備蓄―
1.災害対策委員会
2.医療機関の災害時の役割
(1)被災地内の医療機関の場合
(2)被災地近傍の医療機関
(3)被災地から離れている医療機関
3.医療機関の災害対処訓練
(1)災害対策本部の立ち上げと通報訓練
(2)消火訓練と避難誘導訓練
(3)非常呼集・登院訓練と図上訓練
(4)大量傷者受入訓練
4.医療機関の備蓄について
(1)医薬品・医療用備品・装備品など
(2)飲料水や食料品の備蓄
5.事業継続計画
(1)人の確保
(2)物の確保
(3)ライフラインの確保
(4)業務内容の検討
6.災害対処マニュアル(マニュアル)

第7章 高齢者収容施設などの災害対処
―災害時要援護者、誰を先に助けるか?―
1.災害時要援護者とは
2.高齢者収容施設の平素の状況把握
(1)病院の建っている環境
(2)病院の施設及びその管理状況
(3)入院患者の平素の状況
3.避難誘導訓練の実際(火災)
(1)一次避難訓練(ヨコの訓練)
(2)二次避難訓練(タテの訓練)
(3)夜間に災害が起こった場合
(4)三次避難訓練(施設外への搬送)
4.高齢者収容施設の備蓄について
5.福祉避難所
6.災害福祉広域支援ネットワーク(サンダーバード)

第8章 公的防災機関の災害時の役割と備え
― 公 助 ―
1.災害に関する主な法律
(1)災害対策基本法
(2)災害救助法
(3)激甚災害法(激甚法)
(4)国民保護法とJアラート
2.中央防災会議
3.公的防災機関の災害への取り組み
(1)消防の活動と備え
(2)警察の活動と備え
(3)海上保安庁の活動と備え
(4)自衛隊の活動と備え
4.日本赤十字病院の活動と備え
5.地方自治体の防災訓練
(1)九都県市合同防災訓練
6.災害時の備え、ヘリコプターの役割
(1)ヘリの役割
(2)ヘリの種類と機能
(3)ヘリの運用およびヘリポート
7.スイス政府の災害への備え
8.日本版FEMAを考える

第9章 CBRNE災害(特殊災害)について
―検知、除染、防禦、テロリズム―
1.CBRNEについて
(1)C剤(化学剤)について
(2)B剤(生物剤)について
(3)R剤(放射能物質)、N剤(核物質)について
2.わが国の主なCBRNEC災害の事例
(1)松本サリン事件
(2)地下鉄サリン事件
(3)東海村ウラン加工工場臨界事故
(4)福島原発事故
3.CBRNE災害の特徴と共通点
(1)検知(Detection)の重要性
(3)原因物質からの防護(Protection)
(4)テロや大量破壊兵器に使われる可能性
4.CBRNE災害はやはり起こるのでしょうか?
(1)日本は唯一の被爆国である
(2)C剤やB剤は使われた歴史がある
(3)もしCBRNE災害が起こったら
5.CBRNE災害への備え
(1)CBRNEC災害対処訓練
(2)CBRNE災害用医薬品やワクチンなど