2018年4月アーカイブ

国際安全保障 第45巻第4号

kokuan45-4.jpg2018年3月31日発売
A5判・全128ページ(1,200円+税)


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【特集】特集「国際秩序をめぐる攻防の時代」

国際秩序をめぐる攻防の時代 ―序論―
鶴岡 路人

秩序と同盟 ―アメリカの「リベラルな国際秩序」戦略―
玉置 敦彦

ロシアの秩序観 ―「主権」と「勢力圏」を手掛かりとして―
小泉  悠

中国の国際秩序観 ―選択的受容からルール設定をめぐる競争へ―
山口 信治

「価値」をめぐる模索 ―冷戦後日本外交の新局面―
白鳥潤一郎


自由論題

インドの核ドクトリンにおける先制核攻撃オプションの可能性
栗田 真広


書評

石井 由梨佳 著『越境犯罪の国際規制』
佐川友佳子

添谷 芳秀 著『安全保障を問いなおす』
植木(川勝)千可子

Hikaru Yamashita, Evolving Patterns of Peacekeeping: International Cooperation at Work
井上 実佳

9784905285755.jpg

A5判/400頁/本体2,500円+税
ISBN978-4-905285-75-5

藤重 博美 著


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「本書は、安全保障政策を形成する観念的な要素、特に「規範」に焦点を当て、冷戦後の日本の安全保障政策における新たな積極主義の台頭を検証した。これは、理論的にいうと、コンストラクティヴィズムの系譜に連なる議論であり、「アクターの行動は社会的な相互作用のなかで形成される」、「観念的な影響は間主観的で集合的である」という二つの基本的な前提に基づいている。この前提を念頭におき、本書は日本の安全保障政策を形成する社会的な環境に着目し、間主観的かつ集合的な非物質的要素、特に規範の変化がいかに自衛隊の役割を積極化してきたかを考究した。本書では、「ある社会において、当然あるいは望ましいとされる軍事力の役割」を形成する観念的要素を「軍事規範」という呼び方とし、その変遷の過程を詳らかにした(第7章から引用)。」


【目次】
第1章 序論 仮説、分析枠組み、研究の方法
 第1節 序論
 第2節 分析枠組み:規範中心アプローチ
 第3節 日本の安全保障政策形成

第2章 冷戦期と冷戦後の国際規範
 第1節 冷戦終結までの国際規範
 第2節 冷戦後の国際規範1989-2000年代

第3章 戦後日本の軍事規範1945−1990年
 第1節 規範競合期1945-1960年
 第2節 規範確立期1960-1990年

第4章 冷戦後の日本の軍事規範 1990-1993年――国際協調規範の時代
 第1部 国際レベルでの「国際協調規範」の台頭
 第2部 「国際貢献」のための自衛隊の海外派遣
  第1節 湾岸危機・戦争と日本の国際的屈辱
  第2節 国際平和協力法の制定
  第3節 自衛隊の国連PKO参加

第5章 冷戦後の日本の軍事規範 1993-2000年――「地域安定規範」の時代
 第1部 国際レベルでの「地域安定規範」の台頭
 第2部 地域の安定のための自衛隊の役割
  第1節 北朝鮮核危機、同盟の漂流、政治の混乱
  第2節 「同盟の再定義」、「危機管理」意識の高まり
  第3節 地域の安定に向けた自衛隊の役割へに支持拡大
  第4節 ガイドライン関連法の整備
  第5節 「国際協調規範」の衰退

第6章  冷戦後の日本の軍事規範2001-2006年 「グローバルな安全保障規範」の時代
 第1部 国際レベルにおける「グローバルな安全保障規範」の台頭
 第2部 国境を超える脅威への対応と日本の安全保障の交錯
  第1節 9.11テロと自衛隊のインド洋派遣
  第2節 北朝鮮への警戒感の高まりと有事法制の成立
  第3節 自衛隊のイラク派遣
  第4節 小泉政権後期:その他の展開
 第3部 日本社会の自衛隊と憲法に対する見方の変化

第7章 結論と今後の展望
 第1節 事例の分析から得られた主な知見と結論
 第2節 近年の動きと暫定的な分析、今後への展望